この記事でわかること
- 『文系の数学 重要事項完全習得編』の概要がわかる。
- 『文系の数学 重要事項完全習得編』のレベルがわかる。
- 『文系の数学 重要事項完全習得編』の使い方がわかる。
文系の数学 重要事項完全習得編の概要
『文系の数学 重要事項完全習得編』は河合出版から出版されている入試基礎レベルの問題集です。
タイトル | 文系の数学 重要事項完全習得編 |
著者 | 堀尾豊孝 |
出版社 | 河合出版 |
問題数 | 例題152問、演習問題120問 |
タイプ | インプット兼アウトプット型問題集 |
この他に『文系の数学 実戦力向上編』、『数学Ⅲ 重要事項完全習得編』があります。
数学の問題集は問題数の多いものが多かった中で、この問題集は過去に出題された入試問題から厳選した問題のみを掲載しています。
『文系の数学 重要事項完全習得編』の構成は、一つのテーマに対して問題、解答、解説講義、必勝ポイントが書かれています。
個人的レビュー
短期間でマスターできる
着目すべきは丁度良い問題数である。
有名な『青チャート』や『基礎問題精講』と比較すると
文系の数学 重要事項完全習得編(演習問題) | 基礎問題精講 | 青チャート(例題) | |
数学ⅠA | 59問(50問) | 154問 | 350問 |
数学ⅡB | 93問(70問) | 167問 | 420問 |
合計 | 152問(120問) | 321問 | 770問 |
『青チャート』は『文系の数学 重要事項完全習得編』の約2.8倍もの問題数があります。
『青チャート』は網羅性はありますが、この問題数を全部マスターするには時間が掛かり過ぎます。
『文系の数学 重要事項完全習得編』であれば1日10題やれば28日(1ヶ月)、1日5題であれば55日(2ヶ月弱)で1周することができます。
文系で国公立大学を目指している方や理系で高3の4月から本格的に受験勉強をする方など短期間でマスターしたい方は『文系の数学 重要事項完全習得編』がオススメです。
基礎固めにオススメ
難易度は教科書レベルより少し上の入試基礎レベルなので産近甲龍や関関同立などの難関大学へ向けて避けては通れない基礎の部分をマスターするには十分な内容になっています。
『文系の数学 重要事項完全習得編』ではちょっと難しい方は『基礎問題精講』から接続するのもオススメです。
ただし『文系の数学 重要事項完全習得編』の例題と『基礎問題精講』はレベルが同じで重複するので『基礎問題精講』→『文系の数学 重要事項完全習得編』の演習問題の順で接続することをオススメします。
産近甲龍であれば『文系の数学 重要事項完全習得編』から過去問へ移っても問題ないかと思います。
関関同立以上の方は姉妹書の『文系の数学 実戦力向上編』へスムーズに移れるでしょう。
解説が丁寧でわかりやすい
解答もわかりやすく書いていますが、
解答とは別に解説講義が書かれていて
問題に取り組む際の考え方が詳しく書かれているので
数学が苦手でわかりやすく書かれている参考書が良いのであればうってつけの参考書です。
解説講義をしっかり理解できれば同じような問題が出た時に対応できる力がつくので
問題を解き終わってからじっくり読み込むことをオススメします。
いつまでに終わらせればいい?
もちろん早いに越したことはないが
夏休み前までには終わらせたいところ。
公募推薦を受ける人は10月、11月くらいから入試が始まります。
ということは9月、10月には過去問に取り掛からなければなりません。
『文系の数学 重要事項完全習得編』は入試基礎レベルの問題集なので
関関同立や国公立大学を目指す人はそこからもう一歩レベルの高い問題の演習が必要です。
以上のことから夏休み前までに仕上げて夏休み期間は過去問を意識して応用へ入る形が理想かと思います。
まとめ
文系の数学 重要事項完全習得編は短期間でマスターするのに適した参考書です。
問題を見てすぐ解法が思いつくぐらいまでやり込んで下さい。
網羅性を心配なさる場合は青チャートや教科書傍用問題集など問題数の多いものを選んで下さい。
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