こんにちは。個別指導塾Glit塾長の松尾和哉です。
皆さんは暗記する時、どのような方法でやりますか?
中々覚えられない、覚えるのが苦手な人が多いと思います。
そこで今回は暗記で困っている人に向けて
エミングハウスの忘却曲線について話した後に
復習のタイミングを考えていきたいと思います。
この記事でわかること
- エミングハウスの忘却曲線とは何かわかる
- 復習のタイミングがわかる
エミングハウスの忘却曲線とは?
エビングハウスの忘却曲線とは、
ドイツの心理学者である「ヘルマン・エビングハウス」が考案したものであり、
時間の経過とともに人の記憶がどのように変化していくかを示したものです。
現代では主に効果的な学習方法を見極めるために用いられています。
以下のグラフがエミングハウスの忘却曲線です。
出典http://nenzureba.jugem.jp/?eid=937#gsc.tab=0
このエミングハウスの忘却曲線を見ると、
仮に覚えたことを1ヶ月放置したら、
記憶の定着率はほとんど覚える前と変わらないところまで来てしまうことがわかります。
いかに復習することが大事かは一目瞭然ですね。
それではもう少しこのエミングハウスの忘却曲線を見ていくことにしましょう。
実は2つの捉え方があるのでその2つを紹介します。
エミングハウスの忘却曲線の捉え方その1
まず単語を100個覚えたとします。
下の表のように時間の経過と共に忘れる単語の数が増えます。
時間の経過 | 忘却率 |
20分後 | 42個忘れる |
1時間後 | 56個忘れる |
1日後 | 74個忘れる |
1週間後 | 77個忘れる |
1か月後 | 79個忘れる |
このように忘却率としての捉え方をする方が多いと思います。
エミングハウスの忘却曲線の捉え方その2
上のグラフを節約率としての捉えます。
節約率とは、忘れた知識を再び記憶しようとした場合に、当初と比べて「どれくらい時間を節約できているか?」を表す数値のことです。
今度は単語を100分で覚えたとします。
下の表のように再び記憶する際、当初100分で覚えた時間より節約して覚えられます。
時間の経過 | 節約率 |
20分後 | 42分で全部覚えられる |
1時間後 | 56分で全部覚えられる |
1日後 | 74分で全部覚えられる |
1週間後 | 77分で全部覚えられる |
1か月後 | 79分で全部覚えられる |
これがこのグラフの正確な捉え方です。
節約率と捉えるより忘却率と捉える方がわかりやすいかもしれませんが、いずれにしても人間はすぐに忘れてしまう生物なんです。
復習のタイミングについて
エミングハウスの忘却曲線から考えた結果として
私は2週間で3回以上の復習を提案します。
24時間以内に復習(最初の半分の時間)
1週間後2回目の復習(さらに半分の時間)
さらに1週間後3回目の復習(さらにさらに半分の時間)
このようにやればある程度記憶が定着すると思います。
アウトプットの方が効果的ですが、インプットでも十分効果はあります。
インプットやアウトプットについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
まとめ
まとめ
- エミングハウスの忘却曲線より覚えたことを1ヶ月放置すると覚える前とさほど変わらない状態になる
- 復習は2週間に3回以上行なう
エミングハウスの忘却曲線と復習のタイミングについて話しました。
もっと考えれば復習のベストタイミングがあるかもしれませんが、
とにかく2週間で3回復習するようにスケジュールを立ててやってみたらいかがでしょうか。
皆さんもやってみてください。
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